「ブラックスワン ~不確実性とリスクの本質」
ナシーム・ニコラス・タレブ 著 望月 衛 訳
ダイヤモンド社 2009/6/18
面白かった。自分の考えがクリアになった気がする。(リンク参照)
訳のせいなのか、読むのに一苦労だった。
下巻、用語集、注解は有用。
各章末の注記も読むとわかりやすい。
上、下巻を一冊にまとめれるのではないかといった不満もあるが、
「統計学の予測は意味がない」
→ 私の考えでは、「予測」は20%以下の角度しか持たない。
重要なのは現場感。データ分析では、今あるデータをもとにした傾向といった予測しかできない。
予兆のない変化(ブラックスワン突然変異)は、予測はできない。
データ分析の意義は「不確実性の減少」である。
リンク:現場感はあるか?
「私たちの推論に情緒が入ること」
→ 人間は感情で考動(解釈)する。考動した後に、都合のよい、理屈をつけてしまう。
解釈のうえに解釈をするため、事実を無視してしまう場合がある。
リンク:「考動」って?
「一般化(トンネル化、月並みの国)しない」
「物事の原因は無限にありうるから、物事を完全な確かさで知ることはできない」
→ シンプルに考えることを優先することで、「思考の放棄」をしないことが重要。
リンク:リスク
著者は、かなり極論を展開しているが、
私としては、データ分析による「予測」もある程度有効であると考える。
「予測」と「現場感」の共存である。
ブラックスワン(外れ値)を無視するのではなく、
存在を認識しつつ、解釈し、判断・考動をおこす。
「思考の放棄」をせず、広く複雑に考えてからシンプルに考える。
まぁ、私自身も、著者に言わせれば、月並みの国の人間なのかもしれないが・・・。